検察総長が何度変わっても、一度も顧みられることのなかった場所、南海岸のどこかに位置する鎮営(チンヨン)地検。昨日、神様へのお供え物を横領した疑いで元気な巫女の青年を調査したが、今日は恋敵の家の門に牛糞を撒いた80代のお年寄りを被疑者として座らせた。検察庁の窓の外に広がる、どうしようもなく美しい海を眺めていると、「野心とは食べるものなのか?」から「私の検事生活、このままでいいのか?」まで、様々な考えが浮かぶだろう。だが、正義とはそんな大層なものではない。朝から晩まで忠実に一日を終え、退勤する時にやりがいを感じれば十分だ。事件を解決し、被害者から感謝の言葉をもらえればそれでいい。自分の場所でやるべきことをきちんとやったという自負を持って、また一日を生きていけばいい。検事内伝は、華やかな一部の検事たちの陰に隠れ、これまで光を見られなかった大多数の刑事部検事たちについての物語だ。自分の部屋の中の掌ほどの正義を守ろうと毎日奮闘する検事たちの戦争日誌だ。結局は、検事である彼らと私が、そう大きく違わないことを感じることになる、地方検事たちの人間味あふれる奮闘記だ。