300万人の観客を動員し、スター監督としての地位を確立したい監督イは、「物語」に窮していた。特別な題材が見つからず、次作の企画が延期に延期を重ねていたある日、プロデューサーの策略によって、みすぼらしい田舎の旅館に閉じ込められ、脚本執筆を余儀なくされたイ監督は、暇つぶしに呼んだ喫茶店のウェイトレスから、偶然「ロマンス・ジョー」の奇妙なラブストーリーを聞くことになる。「チョヒ」という名の母親を探す子供が喫茶店を訪れた日、ウェイトレスは配達のために立ち寄った旅館で部屋を間違え、ロマンス・ジョーに出会う。自殺を図ったロマンス・ジョーは、ウェイトレスに苦労して初恋の相手「チョヒ」についての話を打ち明ける…。一方、息子であるロマンス・ジョーと連絡が取れず心を痛めていた老夫婦が、無計画にソウルへ上京し、この知らせを聞いたロマンス・ジョーの友人ソダムが彼らが滞在している旅館を訪れる。退屈していた彼らは、ソダムが新たに企画している脚本についての話を聞くことになる。子供が母親が滞在していたと思われる田舎の喫茶店を探しながら、物語は始まる。