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陽地 (2021)

i) 病で妻を亡くしたジェホン(43歳)は、娘のソル(15歳)と二人暮らし。初潮を迎えたソルを発見し、知識がなく困惑するジェホン。給食室の工事のため、昼食のお弁当を用意しなければならないが、忙しいジェホンを気遣い何も言わない健気なソル。コミュニケーションのないソルとジェホンは、家族の空席をそれぞれ恋しく思っていた。しかし、この新米家族は、母であり妻であった人について語り合い、陽地で煮込んだユッケジャンを分け合って食べる。やがて対話を通じて、新しい生き方を築き始める。 ii) 夫サンヘ(88歳)が亡くなり、側室のヒウォン(65歳)と広々とした家に二人きりになったジェナム(80歳)。名家の長男の嫁として、多くの弔問客を一人で迎えたジェナムは、すでに疲れ果てていた。ヒウォンは飲食を拒み、放心したようにただ座っているだけだ。ジェナムは、夫が生きていた頃は目障りでならなかったヒウォンが、急に気の毒に思えた。弔問客をもてなすために、まともに食事もできなかったジェナム。残った陽地肉で、自分用のユッケジャンを煮込む。スープを煮込む間中、夫のことを思い出し、ひどく恨めしく思う。泣きじゃくったジェナムは、ヒウォンを呼び寄せて座らせ、自分で煮込んだユッケジャンを食べさせる。 iii) アヨン(24歳)の恋人ドンジュン(24歳)は、交通事故に遭いそうになった自分をかばって代わりに死んだ。彼の母、ケジョン(55歳)は、アヨンを許すことができないほど憎んでいた。嗚咽して失神するケジョンのせいで、葬儀にも参列できなかったアヨン。恋人の部屋を訪ね、一人だけの葬儀を準備し、陽地でユッケジャンを煮込む。ちょうど遺品を整理しに来たケジョンが訪ねてくる。アヨンは黙々と愛する人の葬儀を準備し、その姿を見守っていたケジョンは、共に彼らだけの葬儀に参加する。