17世紀のイギリス。子供たちを誘拐し、奇形的な怪物に変えて貴族たちの遊び道具として売っていた人身売買団コムプラチコスによって、奇妙に裂けた口を持つことになった幼いグウィンプレンは、吹雪の中に捨てられる。肌を焼くような寒さの中をさまよっていた彼は、凍え死んだ女性の腕に抱かれ、乳を吸う赤ん坊のデアを発見し、流浪の薬売りウルサスに助けを求める。人間嫌いのウルサスは二人の子供を引き取り、グウィンプレンの奇形的な笑顔とデアとの物語を利用して流浪一座を組む。奇妙な笑顔を持つグウィンプレンはヨーロッパ全域で有名な道化師となり、彼の公演を見たアン女王の異母妹ジョシアナはグウィンプレンに一目惚れする。生涯初めて貴族からの求愛を受けたグウィンプレンは心を揺さぶられ、ウルサスとデアはそんなグウィンプレンを案じる。ある日、グウィンプレンは「涙の城」という悪名高い拷問所へ連行され、運命のように彼の出生の秘密が明かされ、かろうじて平和を見出した三人の人生が根こそぎ揺るがされる。