2007年初夏、大麻吸引が発覚した画家キム・ソンナムはパリへ逃亡する。公選弁護士の画家である彼にとって、パリはいつか必ず訪れたいと願っていた芸術とロマンの都。しかし、逮捕を逃れて追われるようにやって来たこの地での生活は、みすぼらしく臭う下宿屋のように逃げ出したい現実だった。街をさまよったり、公園で時間を潰したりする以外にすることもなく、一人残してきた妻への愛情と心配は財布のように彼につきまとっていた。それでも、新たな出発を誓う既婚者のキム・ソンナム氏。下宿屋のおじさんに紹介された留学生ヒョンジュと共に、韓国人画家たちとの交流や、食堂でのアルバイト探しをしながら、見知らぬ街に適応しようと努力する。ヒョンジュのルームメイトである若い美術学生ユジョン。キム・ソンナム氏は彼女と甘い恋を始める。そんなある日、ソウルの妻から妊娠の知らせを聞く。そして、隠されていたユジョンの秘密を知ったキム・ソンナム氏。妻とユジョン、ソウルの夜とパリの昼をつなぐキム・ソンナム氏の二重生活は、一体どのように終わるのだろうか?