世界で唯一の分断国家、大韓民国。大韓民国籍を持つほぼ全ての男性は兵役法により軍服務をしなければならない。主人公のウチョルも同様だ。訓練所に入隊する彼に、既に兵役を終えた友人は「お前はこれから2年間、国のものだ!」とからかう。映画は、そうして入隊したウチョルが除隊するまでの約2年間の歳月を記録する。集団生活をしたことのないウチョルは、最初は適応しようと努力するが、すぐに大変そうな様子を見せ、ついにはしばらく撮影を拒否するほどだった。監督はそんなウチョルをただ静かに見守るだけだ。軍隊を通じて韓国の青年たちが学ぶ集団主義は、そのまま社会全体を維持する秩序へと姿を変える。しかし、輝く個々人を希釈して維持するその秩序というものが、どれほど些細で恐ろしいものであるのかを、映画は冷笑的でありながらもユーモラスな描写を通して問いかける。