1980年代、住宅販売業を営んでいた私の両親は、都市開発ブームに乗って「中流階級」の仲間入りを果たした。しかし、IMF通貨危機以降、すべては泡のように消え去った。一発当てて再起しようとする両親は、15年間、家賃の安い家に住み続けている。ある日、大家は両親の住む家をワンルームマンションに建て替える予定だと通知してきた。心配でたまらない私とは違い、両親はいつになるか分からない不動産投資にばかり関心を示している。