済州市涯月邑納邑に住むカン・サンヒおばあさん。おばあさんの夫、キム・ボンスは4.3事件で犠牲になった。海軍基地問題で騒がしい西帰浦市江汀(カンジョン)村。『4.3の怨霊が慟哭する』といった数多くの横断幕は、済州4.3事件と海軍基地問題が異ならないことを物語っている。カメラは幽霊のように済州島納邑里、佳里、江汀村、日本の大阪などを巡り、その痕跡と亀裂を明らかにし始め、再びカン・サンヒおばあさんが一人で住んでいる家の前の庭に戻ってくる。いつからか分からないが、寝床の下に錆びたノコギリを置いて生きてきたおばあさんの人生…。計り知れない深い悲しみを背負った済州島と済州の人々の人生から、錆びたノコギリはいつ片付けられるのだろうか。