長男は、あるコンピューター会社の技術開発部長を務める、現代人の典型のような人物だ。故郷が水没地域に選ばれ、平凡な農夫として暮らしていた老夫婦が上京してくる。しかし、田舎でしか生きてこなかった老夫婦は、突然のテラスハウスでの生活に不便を感じ、広い空き地に仮設住宅を建てて暮らしている末っ子の元へ移る。その空き地は、老夫婦を楽に世話するために一戸建てを建てるために長男が昔準備しておいた土地だった。末っ子の結婚で再び寂しくなった両親のために、予定を繰り上げて住宅建築に着手する。その頃、長男は工場新築の監督を任され済州島へ行くことになり、住宅建築の現場責任者を次男が務めることになる。毎日現場に出てきては、満足そうに見守る老夫婦。やがて、家族全員が一緒に暮らそうという夢の住まいである住宅の完成を目前にしたある日、老母が突然亡くなる。済州島で遅れて訃報を聞き駆けつけた長男は、孝行しようとするまで母親は待ってくれないのだと悲しむ。