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私の心に炎がある (2008)

恋人をフランスへ見送る前夜、食中毒にかかってしまったジョンインは空港へ見送りに行けなかった。自分を信じないでほしいという恋人からの手紙と共に、救急室に一人残されたジョンイン。この映画は、20代後半の退屈な時間を、新しい愛への期待と変わらぬ理想への情熱で生き抜く若者たちの成長痛を描いている。釜山の美しい場所でオールロケーション撮影された作品。先輩の映画を撮影している監督志望のジョンインは、付き合っていた彼女をフランスへ見送り、眠れない夜を過ごす。演出を担当する先輩は、映画を巡って葛藤を繰り返しながらジョンインに負担だけを負わせてアメリカへ去ってしまう。列車で偶然出会った後輩との愛は、遅々として進まない。この映画は、心の中には情熱で満ちているが、それを思う存分解き放てずにさまよう若者たちの姿を繊細に捉えている。主人公たちは去ってしまった愛を忘れられず、すぐそばに近づいてきている愛には簡単に告白できずにためらうばかりだ。葛藤と彷徨の中でさまようジョンインをはじめとする主人公たちの行動はもどかしく見えるが、自分が望むものを容易に得られない若者たちの苦悩と彷徨は、騒がしくなく、落ち着いた共感を呼び起こす。そして時には、そのむなしい彷徨さえも美しく感じられる。しかし、なぜ彼らは自分の情熱と愛、そして炎を燃え上がらせずに心の中にだけ閉じ込めているのだろうか。映画を見ながら抱く疑問は消えない。ただ、登場人物たちの落ち着いた演技を通して、爆発しそうな何かを隠している若者たちの内面を推し量ることができ、一寸先の未来も予測できない状況に置かれた若者たちの虚無感に共感することができる。は、たとえ炎を隠しているがゆえに若さの彷徨がもどかしくも美しく感じられる映画である。(全州国際映画祭 - チョ・ヨングァク)