かつて北の工作員として活動していた男(ドゥシク)は、故郷(韓国)にも帰れず、数十年間北朝鮮に潜伏して暮らしていた。月日が流れ、老齢になった彼は、娘(ミョンエ)に連れられて脱北し、故郷に帰還する。しかし、ある日を境に、ドゥシクの前に若い頃の姿をした亡くなった妻が現れ始める。夜明けと共にドゥシクの前に姿を現す妻。ドゥシクはそれが妻の霊なのか、自分の幻覚なのか分からないが、懐かしかった妻の姿を再び見られるだけで彼は幸せだった。しかし、妻との出会いが続くにつれて、ドゥシクは徐々に忘れ去りたかった過去の記憶まで思い起こすようになり…。彼は果たして、戻るべきではなかった場所に戻ってきてしまったのだろうか。かつて韓国から北へ送られ、工作員として活動していたドゥシクと彼の仲間たちは、北朝鮮の将校とその家族の亡命を助けるよう上層部から指示を受ける。しかし、理由不明の作戦失敗により、ドゥシクは自身の身分と任務さえ捨て、取り返しのつかない致命的な選択をすることになる。結局、誰にも話すことのできない秘密を抱えたドゥシクは、長年の間、身分を隠したまま北に残り、家庭を築き、愛する妻と娘のために生きてきた。そしてついに30年ぶりに故郷へ帰還したが、彼を苦しめていた秘密めいた過去が一つ、また一つと姿を現し始め、幽霊のように彼を追いかける。