自身のバンドと共にロックフェスティバルのヘッドライナーとしてステージに立つことが夢だったドンワンは、5年間ペンタポート・ロックフェスティバルでイベント進行と人員管理を担当してきたベテラン事務職だ。毎年、もしかしたらと抱いていたステージへの希望は次第に諦めへと変わり、今年もやはり最終ラインナップに名を連ねられなかったドンワンは、今回のフェスティバルを最後にペンタポートを去ると宣言する。真のミュージシャンの夢を叶えるために!数年間就職できず、いつの間にか人生の目標が就職になってしまったフィリップは、同じ部隊で勤務していたドンワンのおかげでフェスティバルで英語通訳のアルバイトの職を得る。しかし、不安定な綱渡りのような英語力で戦場と変わらないフェスティバルの真っただ中を駆け巡ることになったフィリップ。事故続発の状況の中で自身の真価を発揮し、就職の夢を叶えるために奮闘するが…。有名ミュージシャンになった恋人に会うために日本から来たミナは、フェスティバル通訳のアルバイトに志願する。しかし、素晴らしい再会どころか、上司であるドンワンの顔色を窺うのに精一杯な現実は彼女に冷たく当たるばかりだ。次第に期待が失望へと変わっていく頃、いつの間にか彼女の隣で慰めとなってくれるフィリップに少しずつ心を開いていくのだが…。