台湾の基隆港の北東220km沖合で、航行中の船舶が海賊に襲われる事件が発生する。国家情報院は、奪われた船に衛星誘導装置の受信機キットが積まれていた事実と、船を奪った海賊が北朝鮮出身者であることを突き止め、秘密工作員を急派する。朝鮮半島を吹き飛ばすという一心で日々を生きてきた海賊のシンは、受信機キットを手に入れ、今や長年の計画を実行しようとしていた。20年前、家族と共に韓国への亡命を図ったが、中国との関係を懸念した韓国政府に見捨てられ、北朝鮮へ送り返される途中で、家族全員が目の前で惨殺されるのを目撃したシンは、それ以来、憎しみを募らせて生きてきた人物だ。彼の胸には、ただ深い怒りと、幼い頃に別れた姉チェ・ミョンジュへの郷愁だけが生きていた。