ヒップホップの服装に反抗的な姿だが、どこか悲しげなまなざしを持つ10代の少女ヘナ(キム・ヘナ扮)にとって、都市は息苦しい場所だ。人知れぬ痛みを抱えていたヘナは、顔も知らない母親を探すために南海行きのバスに乗り、そこで偶然、30代半ばの女性オクナム(ソ・ジュヒ扮)に出会う。南海行きのバスはオクナムとヘナを人里離れた山奥に置き去りにして北へ行ってしまう。コバルトブルーの海を期待していたオクナムとヘナを待っていたのは、人の足跡も届かない白い雪原だけだった。雪道をさまよったオクナムとヘナは、自殺を図ろうとしていたミュージカル歌手ユジン(イム・ユジン扮)を助け、運命のように道の上で出会った三人の女性は、すべての悲しみを忘れさせてくれるという花島へ向かう。死を待つ老人、悪態をつくトラック運転手、コミカルなゲイバンド、誠実な船乗りなど、様々な人々に出会いながら、オクナム、ヘナ、ユジンは、楽しい遠足に行くように、冒険をするように、互いにぶつかり合いながら、ついに花島行きの船に乗る。海を渡る小さな船の中。真っ青で冷たい波、果てしなく吹き荒れる吹雪にも、花島へ向かう三人の女性の表情は明るく悲壮だ。ついに旅の終わりに向かっている。本当に花島はすべての悲しみが消え、香りだけが漂う彼女たちだけのパラダイスなのだろうか…