不法滞在の母親のもとで育った12歳のリンリン。ある日、自ら出国しようとする母親を発見する。聖なる夏の夜が更けていく。狭い窓から真昼のむき出しの太陽光が差し込むと、生きるためにいつからかいなくなった父を探さなければならないのではないかという漠然とした思いが浮かぶ。そうして辿り着いた父の故郷、新島。東西南北が海に囲まれた島で、生きるためにあてもなく上陸したリンリンは、人肉を食べるという「オットタンコおばあさんの家」にたどり着く。