風景は爽快には開かれない。鳥や虫が鳴き、白い雪が降り積もり、新芽が顔を出す中でも、風景は常に何らかの境界の隙間からだけ姿を現す。隙間から覗き見た向こう側は、捨てられた廃墟のようでもあり、同時に豊穣の気を帯びた土地のようでもある。沈黙と荒涼さが風のようにかすめて過ぎ去れば、やがて自然の力強さと活気がその内をせっせと満たす。