平凡な小さな動物園のゾウの飼育員「ドンギュ」。自分の不自由な手を見る世間の偏見に疲れ、自分だけの世界に閉じこもってしまった彼は、ゾウの世話をすることで心の安らぎを得ながら、同じ日常を繰り返していた。しかし、自分との結婚を望む恋人「ユリ」の両親との出会いで、再び偏見の壁を実感し、生きていく勇気さえ失っていく。去ろうとする恋人を引き止めず、むしろ冷たく接するのは、どう考えても守ってあげられない自分自身に厳しく当たっているからではないだろうか。学校に行くのがとても嫌だった11歳。自分の不自由な手のためにいつもからかわれるのが辛い子供は、父親が作ってくれた自転車にも乗らず、周囲をぐるぐる回るだけだった。いつも息子に申し訳ない気持ちでいた父親は、ドンギュが気後れするたびに動物園に連れて行き、子供は手を使わなくても何でもできるゾウを見て希望を抱いた。そんなある日、予期せず訪れた父親の交通事故。ドンギュは、厳しい世間から自分を守ってくれたのが、まさに父親の切ない愛だったことを悟る。父親と家族がくれる、変わらず純粋な愛を全身で悟ったドンギュ。世間の壁を乗り越える勇気が湧いてきた頃、ありのままの自分を見てくれる「ハギョン」に出会う。彼は、温かさで人生に少しずつ染み込んでくるハギョンを自然に受け入れ、慎重に愛への希望の歩みを進めていくのだが…。