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母情 (1958)

ヘオクは医師である夫のチョン・ハクスと共に幸せに暮らしている中産階級の女性だ。なかなか子供ができないこと以外は何も心配のない彼女の家に、ある日夫が息子だと主張するシノを連れてくる。シノは7年前、戦争中に夫のチョン・ハクスと一夜を共にした女性ケスンの子供だった。ケスンは誰にも知られずに子供を産み育ててきたが、重病にかかって死ぬと、やむを得ず父親に子供を託すことになったのだ。夫が出張中、夫の子供を預かることになったヘオクは裏切られたような気持ちになる。彼女は子供を孤児院に預けようとするが、頑なに拒否する子供を見て、結局再び家に連れて帰る。ヘオクはシノと共に過ごすうちに次第に母性を感じ、シノも彼女になつくようになる。出張から帰ってきた夫は、家を出ようとする妻に、避難の途中で二人きりで取り残された状況で仕方ないことだったと許しを請う。一方、毎日線路に出て母を待っていたシノは、列車を追いかけて線路で転んでしまう。どうしてもシノを離れられず家の近くをうろついていた母は、転んだシノを助けて代わりに死を迎える。シノを探しに外へ出たヘオクとハクスは、母の遺体のそばで泣いているシノを発見し、ヘオクはシノを強く抱きしめる。