物語は蔚山現代自動車のある工場の新車投入から始まる。新しい車を作るのが一体どんな話になるのか、と思うかもしれない。しかし、そこにはとてつもない物語がある。新車投入は会社にとって構造調整の絶好の機会となる。新車設計段階で、すでに複数の部品を一つの塊の部品として作り、一度に組み立てるモジュール化という方式を通じて、より少ない人数で車を作ることができるからだ。労働者には解雇という絶対絶命の危機が訪れる可能性もある。会社は今回の新車投入を機に、生産職労働者200人を解雇しようとしている。労働者たちは当然、これを受け入れることはできない。正規職と非正規職の労働者たちは皆、人員削減に反対し、それぞれ座り込みテントを張って闘争を開始する。数ヶ月後…会社が提示した最終案は20人の人員削減。正規職労働者たちの間で賛成と反対が真っ二つに分かれる中、我らが主人公ホ・デスが名乗り出て、会社との合意を主導する。正規職労働者たちは闘争テントをたたみ、非正規職労働者たちだけがテント座り込みを続ける。「20人を人員削減する。」どこにもその20人が非正規職だと書かれていないが、皆が知っている。もう非正規職労働者20人が職から追い出されるだろうということを。このような最終交渉結果を組合員たちに報告し、工場の門を出るホ・デスに、驚いてひっくり返るような出来事が起こるのだが…