観客がまばらなある夜の劇場。一組の男女が、静かに流れるスクリーンの中の風景を凝視している。映画が終わると、二人は黙って歩き、黙って別れる。その瞬間が、二人の恋愛の終わりだった。夜遅く、男の家の周りをうろついていた女は、近くで撮影中だった映画の現場に遭遇する。そして女は、その映画の中に入っていく。ここで映画と現実の時空は互いにつながり、メビウスの輪となる。